レビット報道官：経歴

February 15, 2025 世界, 人物

レビット報道官:経歴

キャロライン・レビット報道官の経歴と人物像

アメリカ政治の世界では、若き才能が次々と登場しています。その中でも、特に注目を集めているのが キャロライン・レビット（Karoline Leavitt）報道官 です。キャロライン・レビットは2024年11月、ドナルド・トランプ前大統領のホワイトハウス報道官に任命 され、27歳という若さでこの重要な役職を担うことになりました。これは、アメリカ史上最年少クラスの報道官の一人となる快挙です。

この記事ではレビット報道官の経歴を時系列で解説していきます。

*karolineは｢キャロライン｣のほかに｢カロリン｣とも表記できメディアによっては｢カロリン｣と表記しています。

キャロライン・レビット報道官とは？

若き政治家のキャリア

キャロライン・レビットは、ニューハンプシャー州出身 の政治家・報道官です。彼女はもともとホワイトハウス報道官補佐としてトランプ政権のメディア戦略に関わっていました。その後、2022年にはニューハンプシャー州の下院議員選挙に出馬 するも、惜しくも落選。しかし、その経験が彼女の政治的キャリアを大きく後押ししました。

トランプ大統領の信頼を得る

トランプ報道官はレビット報道官の能力を高く評価し、彼女を「賢く、タフで、非常に有能なコミュニケーター」と評しました。彼女の強みは、若さとエネルギー、そしてSNSを駆使した情報発信力 です。レビットは伝統的なメディア戦略だけでなく、デジタルメディアやインフルエンサーとの連携を通じて、トランプ政権のメッセージを幅広い層に効果的に伝えようとしています。

27歳でホワイトハウス報道官という快挙

ホワイトハウス報道官は、アメリカ大統領のスポークスマンとして、政府の立場をメディアや国民に伝える重要な役割 を担います。これまでの報道官は、多くが政治経験の豊富なベテランでした。しかし、レビットはその流れを変え、若くして政権の最前線に立つことになりました。

若手が政治の中心に立つことには賛否がありますが、彼女の登用はトランプ政権の若返り戦略 の一環ともいえます。トランプ氏は自身の支持層を拡大するために、若年層やソーシャルメディア世代へのアプローチを強化しています。レビットの抜擢は、その象徴的な動きと言えるでしょう。

レビット報道官の経歴（時系列）

キャロライン・レビット（Karoline Leavitt）報道官の経歴を詳しく紹介します。

1997年8月24日：ニューハンプシャー州アトキンソンにて誕生。家族は地元でアイスクリーム店と中古トラック販売業を営んでいました。カトリックの信仰のもとで育ち、マサチューセッツ州ローレンスにあるセントラル・カトリック高校に通いました。
2015年：セント・アンセルム大学に進学。在学中、トランプ政権の政策を支持する意見記事を学内新聞に寄稿し、大学初の放送クラブを設立するなど、積極的な活動を行いました。また、WMUR-TVでの勤務経験も積みました。
2019年：同大学をコミュニケーションと政治学の学位で卒業。卒業後、トランプ政権のホワイトハウス報道官補佐としてケイリー・マケナニー氏の下で勤務し、政権の広報活動に従事しました。
2021年：トランプ政権終了後、共和党のエリス・ステファニク下院議員の広報部長に就任。この役職で、議員のメディア対応やコミュニケーション戦略を担当しました。
2022年：ニューハンプシャー州第1選挙区から連邦下院議員選挙に出馬。共和党予備選挙では、元トランプ政権職員のマット・マワーズ氏を破り、候補者に選出されました。しかし、総選挙では現職の民主党議員クリス・パパス氏に敗北しました。
2024年1月：ドナルド・トランプ氏の2024年大統領選挙キャンペーンの全国報道官に就任。メディア対応や広報戦略の最前線で活動しました。
2024年11月15日：トランプ次期大統領からホワイトハウス報道官に指名されました。27歳での就任は、同職の歴史の中で最年少となります。
2025年1月20日：第36代ホワイトハウス報道官として正式に就任。新政権の広報活動を主導しています。

キャロライン・レビットの出身大学はセント・アンセルム大学

キャロライン・レビットは セント・アンセルム大学（Saint Anselm College）の出身でを同大学を卒業しました。この大学は、ニューハンプシャー州マンチェスター近郊にある 私立のカトリック系リベラルアーツ大学 で、特に政治学やジャーナリズムの分野で知られています。

レビットは コミュニケーションと政治学を専攻 し、在学中に 大学初の放送クラブを設立 するなど、積極的にメディアや政治活動に関わっていました。また、地元のテレビ局 WMUR-TV でのインターン経験も積み、早くからメディア戦略に関心を持っていました。

レビット報道官の夫は32歳年上のニコラス・リッチオ氏

キャロライン・レビット氏は、2022年のニューハンプシャー州第1選挙区の連邦下院議員選挙に出馬した際、共通の友人が主催したイベントでニコラス・リッチオ氏と出会いました。当初は友人として知り合い、その後恋愛関係に発展しました。二人は2023年12月に婚約し、2025年1月、ドナルド・トランプ大統領の2度目の就任式の数日前に結婚しました。

リッチオ氏はニューハンプシャー州ハドソン出身の不動産開発業者で、ハンプトンビーチ周辺に15以上の建物を所有しています。彼は高校卒業後、プリマス州立大学に進学し、卒業後に不動産業界で成功を収めました。

二人の年齢差は32歳で、レビット氏は27歳、リッチオ氏は59歳です。レビット氏はこの年齢差について、「非常に非典型的なラブストーリーだが、彼は素晴らしい人です」と述べています。彼女はリッチオ氏を「最大の支持者であり、親友であり、支えとなる存在」と表現し、彼の成功したビジネス経験が自身のキャリア形成において大きな支えとなっていると語っています。

2024年7月10日には、息子のニコラス・ロバート・リッチオ（愛称「ニコ」）が誕生しました。出産から数日後、トランプ大統領が暗殺未遂事件に遭遇したことを受け、レビット氏は産休を切り上げて職務に復帰しました。彼女は「この歴史的な瞬間に立ち会う必要があると感じた」と述べています。

リッチオ氏は内向的な性格で、ソーシャルメディアを好まないため、レビット氏は彼のプライバシーを尊重しています。それでも彼女は「彼は私のナンバーワンのファンであり、最高の父親であり、これまで出会った中で最高の男性です」と公言しています。

レビット報道官に企業での職務経験はあるのか？

キャロライン・レビット氏は、実業界での直接的な経験はありません。彼女の職歴は主に政治とメディアに関連しています。大学在学中にFox Newsでインターンを経験し、卒業後はトランプ政権下でホワイトハウスのアシスタント報道官を務めました。その後、共和党のエリーゼ・ステファニク下院議員のコミュニケーション・ディレクターとして勤務し、2022年にはニューハンプシャー州第1選挙区から連邦下院議員選挙に出馬しましたが、現職のクリス・パパス氏に敗れました。