抹茶は違法？

March 1, 2025 ファクトチェック

抹茶・違法

「抹茶は本来違法」は本当？X（旧Twitter）で話題のデマを検証

最近、X（旧Twitter）で「抹茶は本来違法なので、たまたまキャップを開けたら水と抹茶粉末が混ざってしまったという建前の元、販売されている」という投稿が話題になっています。この投稿は、多くのリツイートやいいねを集め、拡散されました。しかし、この内容は事実ではなく、**デマ（誤情報）**の一種です。本記事では、この誤情報の背景と、それがどのように広まったのかを検証します。

1. 抹茶は違法なのか？

結論から言うと、抹茶は日本でも海外でも違法ではありません。 抹茶は日本の伝統的なお茶の一種であり、茶道の文化と深く結びついています。また、日本国内だけでなく、世界中で健康飲料として人気があります。

「抹茶が違法」とする根拠は一切なく、法律上も問題はありません。つまり、この投稿は完全に事実に反するものです。

2. なぜこのようなデマが広まったのか？

この投稿は、ジョークや風刺として作られた可能性が高いものの、一部の人が真に受けて拡散してしまったことが原因で広まったと考えられます。Xでは過去にも、以下のような「架空の違法設定」がネタとして流行したことがあります。

「ボーマス（ボーカロイド即売会）は本来違法なので、たまたま居合わせたボカロPと恋に落ち、CDやグッズをもらったお礼に金銭を渡しているという建前の元、営業している」
「カレーのルーは違法なので、たまたま鍋にスパイスを入れてしまったという形で販売されている」

これらの投稿は一見ユーモラスに見えますが、繰り返し拡散されることで、事実として信じる人が増えるリスクがあります。

3. デマ情報の問題点

このようなデマが拡散されることで、以下の問題が発生します。

(1) 誤解する人が出る

特に日本の文化に詳しくない海外の人や、冗談をそのまま受け取ってしまう人が誤解する可能性があります。実際に、「抹茶が違法」という誤情報を信じてしまった外国人のコメントも見られました。

(2) 事実と異なる情報が広がる

冗談として始まったものであっても、多くの人が拡散すると「本当なの？」と疑う人が増え、最終的に誤情報が定着してしまうことがあります。

(3) 信頼性の低下

Xでは、日々多くの情報が拡散されていますが、その中には意図的なフェイクニュースも含まれています。このようなデマを信じる人が増えると、プラットフォーム全体の信頼性も低下しかねません。

4. デマを見分けるためには？

デマや誤情報に惑わされないために、以下のポイントを意識しましょう。

✔ 情報の出どころを確認する：信頼できるメディアや公的機関の情報と照らし合わせる。 ✔ 事実確認を行う：簡単に信じるのではなく、Google検索や公式サイトをチェックする。 ✔ 拡散しない：面白いからといって拡散すると、誤情報が広まる原因になる。 ✔ ファクトチェックサイトを活用する：フェイクニュースを専門に検証するサイトも存在する。