春になると気になるのが「黄砂」。空がかすんだり、車やベランダにうっすらと砂埃が積もったりするあの現象。実は人間だけでなく、ワンちゃんたちにも影響があることをご存知ですか?
今回は、黄砂が飛来する時期に犬の散歩をどうするべきか、犬への影響や注意点や対策を詳しくご紹介します。ぜひ、愛犬と快適に過ごすための参考にしてください。
黄砂とは、中国大陸の砂漠地帯から強風によって巻き上げられた砂塵が、偏西風にのって日本に飛来する現象です。3月〜5月にかけて多く観測されます。
粒子が非常に細かく、PM2.5や花粉と一緒に飛来することもあるため、呼吸器や皮膚への影響が心配されます。
また、黄砂には鉛や水銀などの有害物質が含まれている可能性もあるとされており、単なる「砂埃」ではないことを理解しておく必要があります。
犬も黄砂の影響を受ける可能性があります。特に以下のような症状には注意が必要です。
また、犬は散歩の時に地面に付着した黄砂を肉球で踏んだり、なめたりすることで、体内に取り込んでしまうリスクもあります。中には、黄砂の粒子によりアレルギー反応を起こす犬もいます。
愛犬の散歩は必ずしも中止する必要はありませんが、黄砂の飛来がひどい日や、気象庁の「黄砂情報」で注意喚起が出ている日は、なるべく散歩を控えるか、時間帯や場所を工夫しましょう。
黄砂の濃度が高い日は空気中の視界が悪くなるため、事故のリスクも考慮して、散歩の時間やルートは慎重に選ぶのが理想です。無理していつも通りのコースにこだわらず、柔軟に対応することが大切です。
黄砂が多く飛ぶのは日中の乾燥した時間帯です。犬の散歩をする時間帯を早朝や夜にずらすだけでもリスクを減らせます。できれば風が穏やかな日や、前日に雨が降った後など、空気中の黄砂が落ち着いているタイミングを狙いましょう。
地面に落ちた黄砂を踏みにくい場所を選びましょう。なるべく交通量の少ない道や舗装されていない道を通ることで、黄砂の舞い上がりを軽減できます。
犬用の軽めの洋服を着せてあげると、体に直接黄砂がつくのを防げます。特に長毛種の犬には有効で、毛に黄砂が付着して室内に持ち込むリスクも減らせます。
帰宅後は以下を習慣にすると◎:
以下のようなワンちゃんは、特に注意が必要です。
これらのワンちゃんは、無理な外出は避け、室内で遊ぶなどの工夫をしてあげましょう。必要に応じて、動物病院での相談も視野に入れておくと安心です。
黄砂が多い日は無理して外に出ず、おうちでこんなことをしてみては?
室内での運動不足はストレスの原因にもなるため、短時間でもこまめに遊ぶことが大切です。
黄砂の時期は、人も犬も少し気をつけて過ごすことが大切です。無理せず、体調に気を配りながら、お散歩や遊びを楽しみましょう。
そして何より、毎日のケアと飼い主さんの観察力が愛犬の健康を守るカギ🔑になります!日々の小さな変化に気づくことが、愛犬の健康寿命を延ばすことにもつながります。
黄砂の季節だからこそ、いつも以上に愛情たっぷりに、やさしく寄り添ってあげましょう。