2026年春に開催される第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。
南米の誇り、ベネズエラ代表が再び世界の舞台に立ち、悲願の初優勝を目指します。
2013年や2017年の悔しさ、そして2023年のアメリカ戦での惜敗――それらすべてを糧に、2026年は国を挙げて「王者奪取」を目指すベネズエラ代表。MLBを代表するスターたちが集結する“南米の夢のチーム”は、WBC史上最も完成度の高い代表チームの一つになりそうです。
ベネズエラは野球大国でありながら、まだWBCでの優勝経験はありません。しかし、過去の大会での健闘は確かなものでした。
大会 | 成績 | コメント |
---|---|---|
2006年 | 2次ラウンド敗退 | 初出場で健闘するも失速 |
2009年 | 3位🥉 | 準決勝で韓国に惜敗。アルトゥーベ前夜 |
2013年 | 1次ラウンド敗退 | グループ死の組で早期敗退 |
2017年 | 2次ラウンド敗退 | ドミニカ、アメリカに善戦 |
2023年 | 準々決勝敗退 | アメリカ戦で惜敗、しかしグループ1位通過の快挙 |
特に2023年は、ルイス・アラエスの2本塁打、アルトゥーベの復活、サンタンダーの躍動と見どころが多く、「ベネズエラの未来は明るい」と多くの解説者が太鼓判を押しました。
2026年のWBCでは、ベネズエラはMLB屈指のスターたちを揃えた“銀河系打線”を形成することが濃厚です。投手陣にもベテランと新鋭のメンバーが融合し、かつてない層の厚さとなるでしょう。
ポジション | 選手名 | 所属球団(2025) | コメント |
C | サルバドール・ペレス | ロイヤルズ | チームキャプテン候補、リーダーシップ◎ |
1B | ルイス・アラエス | マーリンズ | 安打製造機。WBCでも結果を出した男 |
2B | ホセ・アルトゥーベ | アストロズ | 球界屈指のスモールマン。名実ともにベネズエラの象徴 |
3B | エウヘニオ・スアレス | Dバックス | ホームランと笑顔のエネルギー源 |
SS | エルビス・アンドラス | ホワイトソックス | 守備の名手であり、ムードメーカー |
LF | デービッド・ペラルタ | ドジャース | 状況判断に優れた中堅ベテラン |
CF | ロナルド・アクーニャJr. | ブレーブス | 2023年MVP。攻守走すべてに秀でた怪物選手 |
RF | アンソニー・サンタンダー | オリオールズ | 2023年でも存在感抜群だったクラッチヒッター |
DH | ガブリエル・アリアス | ガーディアンズ | 若手有望株。次世代の中心選手候補 |
さらに期待される控え・ローテーション候補:
役割 | 選手名 | 所属球団(2025) | コメント |
SP | パブロ・ロペス | ツインズ | 冷静なゲームメイクで柱に |
SP | ヘスス・ルザルド | マーリンズ | 急速とキレを兼ね備える左腕 |
SP | エドゥアルド・ロドリゲス | Dバックス | ベテランの安定感。球数制限下でも安心 |
RP | ホセ・アルバラード | フィリーズ | 100マイル超の剛腕。終盤の切り札に |
RP | ルイス・ガルシア | アストロズ | サイドからの変則投法で抑える |
CL | シルビオ・ブラス | 若手注目株 | 2026年にブレイクが期待される新星 |
加えて、中継ぎにはミゲル・カストロ(ダイヤモンドバックス)やヤンニエル・デル・サントスなども控えており、リリーフ層も盤石です。
2023年に指揮をとったオマー・ロペス監督の続投が有力ですが、それ以上に注目されるのが、ベネズエラのレジェンドミゲル・カブレラの代表チーム入り。コーチまたはベンチアドバイザーとしての参加が現実味を帯びています。
また、カルロス・メンドーサ(現メッツ監督)やアレックス・ゴンザレス(元遊撃手)など、指導者陣も盤石な布陣が見込まれています。
経済的に厳しい状況にあるベネズエラでは、WBCは“国家行事”といっても過言ではありません。野球が人々の心の拠り所であり、国民の多くがMLBなど海外で活躍する選手たちに夢を託しています。
📺 2023年大会では、テレビ視聴率が80%を超える都市も。
🎉 勝利のたびに、街頭では人々が歌い踊り、国家を大合唱。
このように、ベネズエラ代表の勝利は「単なるスポーツの結果」ではなく、国民の希望そのものなのです。
これまで何度も涙を飲んできたベネズエラ代表。
しかし2026年は、打撃陣・投手陣・指導者陣、どれをとっても最高レベルが揃い、**「今度こそいける」**という期待感が高まっています。
そのすべてがひとつになったとき、ベネズエラはついに悲願のWBC制覇を成し遂げるかもしれません。
2026年春、その瞬間を一緒に目撃しましょう!