違法ダウンロード・検挙数

違法ダウンロード：検挙数は減少？リスクは依然として存在

2012年に著作権法が改正されてから、違法ダウンロードに対する刑事罰が導入されました。この改正法は、違法にアップロードされた有償の著作物を知ってダウンロードした場合に適用されることが多いです。

違法ダウンロードによる実際の検挙数はどうなのでしょうか？

近年、違法ダウンロードを取り巻く環境は大きく変化しています。かつては違法ダウンロードが盛んに行われていたものの、近年は検挙数が減少傾向にあります。しかし、違法ダウンロードのリスクは依然として存在し、決して軽視することはできません。

違法ダウンロード検挙数の推移

最新のデータ（令和5年版犯罪白書）によると、著作権法違反による検挙数は年間で0件です。これは、違法ダウンロードを含む「その他サイバー犯罪」の検挙数も令和2年（2020年）の363件以降、2年連続で0件となっていることと一致しています。

この検挙数の極端な減少には、いくつかの要因が考えられます。

• 違法アップロードへの対策強化：警察は、違法ダウンロードよりも、違法アップロードの摘発に力を入れています。違法アップロードの方が、違法ダウンロードよりも犯罪性が高いと判断されるためです。
• 正規配信サービスの普及：近年、NetflixやSpotifyなどの正規配信サービスが普及し、違法ダウンロードをしなくても、手軽にコンテンツを楽しめる環境が整いました。
• 違法ダウンロードのリスクに対する意識向上：違法ダウンロードのリスクに関する情報が普及し、多くの人が違法ダウンロードの違法性やリスクを認識するようになりました。

違法ダウンロードのリスク

違法ダウンロードは、民事上の責任だけでなく、刑事罰の対象にもなります。

• 著作権法違反として、懲役10年以下または1,000万円以下の罰金に処せられる可能性があります。
• 営利目的の場合は、懲役5年以下または700万円以下の罰金に処せられる可能性があります。

違法ダウンロードは、クリエイターの利益を損なうだけでなく、コンピューターウイルスに感染するなどのリスクもあります。

違法ダウンロードをしないために

違法ダウンロードは、簡単に行える行為ですが、大きなリスクを伴います。違法ダウンロードのリスクを理解し、適切な方法でコンテンツを楽しむようにしましょう。

違法ダウンロードをしないためにできること

• 正規の配信サービスを利用する：近年は、多くのコンテンツが正規の配信サービスで配信されています。違法ダウンロードのリスクを冒すことなく、安心してコンテンツを楽しむことができます。
• 著作権に関する法律を理解する：著作権法は、著作物の創作に関わる権利について定めた法律です。違法ダウンロードは、著作権法違反にあたる行為です。著作権に関する法律を理解することで、違法ダウンロードのリスクを回避することができます。
• 違法ダウンロードのリスクを認識する：違法ダウンロードは、刑事罰の対象になるだけでなく、コンピューターウイルスに感染するなどのリスクもあります。違法ダウンロードのリスクを認識することで、違法ダウンロードをしないという選択をすることができます。

まとめ

違法ダウンロードの検挙数は減少していますが、違法ダウンロードのリスクは依然として存在します。違法ダウンロードのリスクを理解し、適切な方法でコンテンツを楽しむようにしましょう。