シッパーは、2人のキャラクターの恋愛関係を応援するファンのことを指す言葉です。主にアニメや漫画などのフィクション作品のキャラクターを対象に用いられます。
シッパーは、作品の登場人物たちの関係性や、キャラクター同士のやりとりなどをもとに、彼らの恋愛関係を想像して楽しむ人たちです。作品の公式設定に関係なく、自分の好きなようにキャラクターたちの恋愛関係を妄想することも多いです。
シッパーは、単なるファン層の一つと捉えられることもあれば、作品の新たな楽しみ方として注目されることもあります。
最近になって使われるようになった新語というわけではありません。1990年代頃から使われていた言葉ですが、近年はインターネットの普及や、アニメや漫画の人気が高まったことなどにより、より広く知られるようになりました。
シッパーの語源は英語の「ship」ですが、この言葉がオタク用語として使われるようになったのは、1990年代頃のアメリカのアニメファンコミュニティのようです。当時、アメリカではアニメや漫画などの日本文化が徐々に人気を集めるようになり、その中でキャラクター同士の恋愛関係を応援するファンが増えたことで、シッパーの語が使われるようになったと考えられています。
日本では、1990年代後半から2000年代前半にかけて、アニメや漫画の人気が高まっていく中で、シッパーの語が使われるようになりました。インターネットの普及により、ファン同士の交流が活発化したことも、シッパーの普及につながったと考えられます。
英語にWorshippersと言う言葉があり「崇拝者」という意味です。シッパーは、キャラクターの恋愛関係を応援するファンのことを指す言葉ですが、その恋愛関係を「崇拝」するという意味合いも含まれています。
具体的には、シッパーはキャラクターたちの恋愛関係を、自分の理想の形として捉え、その実現を願っています。その意味で、シッパーはキャラクターたちを「崇拝」していると言えます。
また、シッパーは、キャラクターたちの恋愛関係について、積極的に創作活動を行うことも多いです。イラストや小説、漫画などを制作して、自分の理想の恋愛関係を表現しています。この創作活動も、シッパーの「崇拝」の表れと言えるでしょう。
このように、シッパーとWorshippersは、どちらも「崇拝」という意味合いを含む言葉ですが、シッパーは、その対象がキャラクターの恋愛関係に限定されているという点で、Worshippersとは異なると言えます。
なお、Worshippersは、オタク用語としては一般的ではありません。主に、宗教や政治などの分野で、特定の対象を崇拝する人たちを指す言葉として用いられます。