最近、「地球温暖化(ちきゅうおんだんか)」という言葉をよく耳にしませんか?
これは、地球の気温が少しずつ上がってきているという問題で、台風が強くなったり、海の水が増えたりして、世界中にいろいろな影響をあたえています。
たとえば、氷がとけてホッキョクグマの住む場所がせまくなったり、大雨がふえて川があふれたり、夏がどんどん暑くなって熱中症(ねっちゅうしょう)になる人がふえたりしています。
でも、なぜ地球の気温が上がってしまうのでしょうか? 地球温暖化の原因は3つあると言われています。
この記事では、地球温暖化の主な3つの原因をわかりやすく紹介します。
わたしたちは、電気を使ったり、車に乗ったり、物を作ったりするときに、**石炭(せきたん)や石油(せきゆ)**などを使ってエネルギーを作ります。
でもこのとき、二酸化炭素(にさんかたんそ)というあたたかい空気を閉じこめるガスがたくさん出ます。これが地球の空気にたまり、温度を上げてしまうのです。
これを「温室効果(おんしつこうか)」といい、まるで地球がビニールハウスの中にいるような状態になります。二酸化炭素がふえるほど、地球はもっともっと暑くなってしまうのです。
学校の電気、家のエアコン、ゲームやテレビ、工場で作られる物など、わたしたちの生活の中にはたくさんのエネルギーが必要です。このエネルギーを作るときに出るガスが、地球温暖化の一番の原因になっています。
地球温暖化の3つの原因の二つ目は木を切りすぎてしまったことです。
森にある木は、空気中の二酸化炭素をすいとって、きれいな酸素(さんそ)にかえてくれる**地球の肺(はい)**のような存在です。
でも、農地(のうち)や町をつくるためにたくさんの木を切ってしまうと、二酸化炭素をすいとる力がよわくなってしまいます。
そのうえ、木を燃やしたり切ったりすると、それだけで新たに二酸化炭素が出てしまうのです。
また、森の中にはたくさんの動物や植物がくらしていて、木がなくなると住む場所をうしなってしまいます。土も雨で流されやすくなって、地すべりや洪水(こうずい)がふえることもあります。
木はただの自然ではなく、地球を守る大切なパートナーなのです。
最近は、飛行機で遠くに旅行したり、お肉をたくさん食べたり、便利なものをどんどん買ったりするようになりました。
でも、これらの行動も地球温暖化の原因になるのです。
たとえば、お肉を作るためには牛を育てますが、牛はメタンガスという二酸化炭素よりもっと強い温室効果ガスを出します。
また、たくさんの物を作ったり運んだりすることで、さらに多くのエネルギーを使ってしまいます。
さらに、すぐに使わなくなる物を買いすぎてしまったり、食べものをのこしたりすると、それを作るのに使われたエネルギーもむだになってしまいます。
わたしたちの毎日の行動も、地球の未来に大きな影響をあたえているのです。
地球温暖化をふせぐために、わたしたちができることはたくさんあります。たとえば:
学校や家でできることは、ほんの少しのことかもしれません。
でも、一人ひとりが気をつけて行動することで、地球を守る大きな力になります🌱
未来の地球がもっとすてきな場所になるように、今日からできることを少しずつやっていきましょう。
ヨーロッパでは、夏のあいだにとても長くて強い暑さ(熱波)が何度もありました。
とくに、お年寄りや体のよわい人たちが**熱中症(ねっちゅうしょう)**などの病気になりやすくなり、命を落とす人もふえました。
アジアのヒマラヤ山脈(やまなみ)には、大きな氷のかたまり(氷河:ひょうが)がたくさんあります。
でも最近、その氷がとてもはやいスピードでとけていることがわかってきました。
氷がとけると、川の水の量がいつもとちがってしまい、農業や飲み水に使う水がたりなくなることがあります。
将来は、みんなが使う水がへってしまうかもしれないという心配もあるのです。
これらの出来事は、「地球温暖化」がただのむずかしい言葉ではなく、わたしたちの毎日の生活に関係している本当の問題だということを教えてくれます。
だからこそ、一人ひとりができることを少しずつ始めることが大切なんですね🌱
A1.
いちばんの原因は、**人間が出すガス(温室効果ガス)**です。
車や工場、発電所などで使う石炭や石油から、**二酸化炭素(CO₂)**などが出て、地球の空気にたまり、気温を上げてしまいます。
A2.
いろいろなことが起こります。たとえば:
つまり、地球全体にとってこまったことがいっぱいです。
A3.
もちろんあります!たとえば:
小さなことでも、毎日つづければ地球を守る大きな力になります!
A4.
地球温暖化は、すでに起きている問題だからです。
このままだと、これからもっと大変なことが起こるかもしれません。
でも、今から行動すれば、未来を変えることができます!
えっ?森じゃないの!?と思った人も多いはず。
じつは、地球の空気の中の二酸化炭素(CO₂)をいちばんたくさんすいとっているのは海なんです!
海にすむ海そうや小さな植物プランクトンたちが、がんばってCO₂をへらしてくれているんですね。だから「海は青い森」ともよばれています。
北極の氷は、もともと海の上にういています。
だから、氷がとけても水の高さはあまり変わらないんです。
でも、南極やグリーンランドの「地面の上の氷」がとけると、大変!海の水がどんどんふえてしまいます。
地球の気温が高くなると、スギやヒノキなどの木がもっと長い間、花粉(かふん)を出すようになります。
そのせいで、くしゃみや目のかゆみがひどくなる「花粉症(かふんしょう)」の人がふえているのです。
飛行機は、空の高いところを飛んでいますよね?
だから、出したガスが空の上の空気に強いえいきょうをあたえてしまうんです。
できるだけ、電車やバスを使った方が地球にやさしいんですね。
びっくりするかもしれませんが、今の地球の空気には、過去80万年間でいちばん多くの二酸化炭素がふくまれているんです!
昔は「280ppm」くらいでしたが、今は「420ppm」くらいになっています。これが地球温暖化の大きな理由です。
暑いからエアコンを使う → 電気を作るとCO₂が出る → もっと地球が暑くなる…
このくり返しは「熱のスパイラル」とよばれています。
とくに都会では、この現象がよく見られます。
シベリアなど、とっても寒いところには「永久とうど(とけない土)」があります。
でも最近、その土がとけてきて、昔のウイルスや細菌(さいきん)が出てくるというおそろしい話もあります。
これが、新しいびょう気の原因になるかもしれないと言われています。