2025年のメジャーリーグベースボール(MLB)シーズンは、韓国出身の才能あふれる選手たちがさまざまなチームで活躍する舞台となっています。彼らはそれぞれのポジションで独特のスキルとチームへの貢献を示しており、ファンにとって注目の存在です。以下、ピッツバーグ・パイレーツ、サンディエゴ・パドレス、サンフランシスコ・ジャイアンツ、ボストン・レッドソックス、そしてトロント・ブルージェイズで活躍する現役韓国人選手たちを紹介します。
キム・ハ・ソンは、サンディエゴ・パドレスの内野手として活躍しています。KBOリーグでの成功を経てMLBに移籍し、サンディエゴ・パドレスに所属することになりました。彼は特に守備での技術が高く評価されており、ショートストップを中心に二塁手や三塁手としてもプレイすることができます。また、バットでのコンタクト能力も高く、パワーを発揮する場面も見られます。キム・ハ・ソンはその万能性とチームプレーで、パドレスのインフィールドを支える重要な選手の一人となっていました。 2025年1月30日レイズへの移籍が公表されました。
イ・ジョンフはサンフランシスコ・ジャイアンツでプレイする注目の選手です。彼の多才なプレイスタイルは、すでに多くのファンを魅了しています。投手としても打者としても高いポテンシャルを持ち、そのユニークな才能でジャイアンツの新しい風を吹き込んでいます。
イ・ジョンフは愛知県名古屋市出身で、大韓民国光州広域市育ち。彼はWBSCプレミア12と東京2020オリンピックに出場しています。
イ・ジョンフの父であるイ・ジョンボムは日本でプロ野球をプレイした経験があります。彼は1995年から1997年までの間、中日ドラゴンズに所属し、外野手として活躍しました。
ベ・ジ・ファンは韓国出身の野球選手で、ピッツバーグ・パイレーツに所属しています。彼は主に外野手としてプレイしていますが、その守備範囲の広さと強肩、速足を生かして内野もこなせるユーティリティープレイヤーとしての能力も持っています。プロとしてのキャリアは韓国のKBOリーグでスタートし、その後MLBに移籍しました。ベ・ジ・ファンは打撃面でも力を発揮しており、特に出塁能力が高く、パワーも兼ね備えていることで知られています。彼の多様なスキルセットは、ピッツバーグ・パイレーツにとって貴重な資産となっています。
チ・マン・チョイは、サンディエゴ・パドレスに所属した一塁手です。彼の持ち前のパワーは、チームの攻撃力を高める大きな武器。また、その経験豊富なプレイは若手選手にとっても良い手本となっています。2024年はメッツとマイナー契約。
パク・ヒョジュンは1996年4月7日生まれの韓国ソウル特別市出身のプロ野球選手で、内野手として活動しています。右投げ左打ちの彼は、メジャーリーグベースボール(MLB)のアトランタ・ブレーブス傘下でプレーしています。彼は2021年にニューヨーク・ヤンキースでメジャーデビューを果たしましたが、その後ピッツバーグ・パイレーツへ移籍し、2022年にはアトランタ・ブレーブスへと移籍しました。その後2023年オークランド•アスレチックスへ移籍。現在マイナー契約。
彼のメジャーリーグでの経歴を見ると、2021年には合計で45試合に出場し、打率.195、3本塁打、14打点を記録しました。続く2022年には23試合に出場し、打率.216、2本塁打、4打点という成績を残しました。守備では、2021年には二塁手、三塁手、遊撃手として出場し、特に二塁手としての守備率は.982と高い数字を記録しています
ロブ・レフスナイダー(Rob Refsnyder)は、1991年3月26日生まれの韓国ソウル特別市出身のアメリカのプロ野球選手です。彼はボストン・レッドソックスの二塁手および右翼手として活動しています。レフスナイダーは過去にニューヨーク・ヤンキース、トロント・ブルージェイズ、タンパベイ・レイズ、テキサス・レンジャーズ、ミネソタ・ツインズでプレーしていました。右打ちのレフスナイダーは、特に左投手に対して安定した打撃を見せることができる選手として知られています。彼は2024シーズンに向けてレッドソックスと1年契約を延長し、2025年のクラブオプションを持っています。
リュ・ヒョンジンはトロント・ブルージェイズのピッチャーでした。(2024年シーズン開幕を前に韓国プロ野球復帰が決定) 彼は左腕の先発投手として知られ、韓国のKBOリーグでの活躍を経て、ロサンゼルス・ドジャースでMLBデビューを果たしました。リュ・ヒョンジンは非常に正確なコントロールと変化球の使い分けで打者を翻弄することで知られており、その投球スタイルから「韓国の怪物」とも称されました。。彼はMLBでのキャリアを通じて、オールスター選出やサイ・ヤング賞の候補にも名を連ねるなど、一流の実力を持つ投手として評価されています。トロント・ブルージェイズでは、チームの先発ローテーションの一角を担い、安定したパフォーマンスを提供していました。
Hye-Seong Kim(キム・ヘソン・金慧成)選手が2025年にMLBでプレーすることが確定しました。
2025年1月3日、ロサンゼルス・ドジャースが韓国プロ野球(KBO)のキウム・ヒーローズから内野手のHye-Seong Kim選手と3年総額1,250万ドル(約14億円)の契約に合意しました。この契約には、2028年から2029年の2年間のオプションが含まれており、最大で2,200万ドル(約25億円)に達する可能性があります。
金慧成(キム・ヘソン)選手はKBOで8シーズンにわたり活躍し、通算打率.304を記録しています。特に2023年シーズンには打率.335、出塁率.396、長打率.446と自己最高の成績を収めました。また、守備面でも優れた能力を持ち、遊撃手と二塁手として4度のゴールデングラブ賞を受賞しています。さらに、過去7シーズン連続で20盗塁以上を記録するなど、走塁面でも高い評価を受けています。
ドジャースでは、Mookie Betts選手が遊撃手として起用される予定であり、Kim選手は二塁手やユーティリティプレーヤーとしての役割が期待されています。彼の加入により、ドジャースの内野守備はさらに強化されるでしょう。
2024年10月1日現在
名前 | 打数 | 安打 | ホームラン | 打点 | 盗塁 | 打率 |
---|---|---|---|---|---|---|
イ・ジョンフ | 145 | 38 | 2 | 8 | 2 | .262 |
キム・ハ・ソン | 403 | 94 | 11 | 47 | 22 | .233 |
ペ・ジファン | 74 | 14 | 0 | 6 | 6 | .231 |
ロブ・レフスナイダー | 272 | 77 | 11 | 40 | 2 | .359 |
これらの選手たちは、2024年のMLBシーズンにおいて韓国の野球を世界に示す顔となっています。彼らの活躍は、韓国野球のレベルの高さを証明するとともに、世界中の野球ファンに感動とインスピレーションを与えています。
韓国人で初のメジャーリーガーは朴賛浩(パク・チャンホ)です。彼は1994年にロサンゼルス・ドジャースでメジャーリーグデビューを果たしました。朴賛浩は特に1990年代後半から2000年代初頭にかけて活躍し、韓国出身の野球選手としては非常に成功したキャリアを築きました。彼の成功はその後の多くの韓国人選手に影響を与え、メジャーリーグでの道を切り開くきっかけとなりました。
朴賛浩選手がメジャーリーグにデビューしたのは1994年ですので、野茂英雄選手よりも少し早く、1995年にロサンゼルス・ドジャースでメジャーリーグデビューを果たしています。そのため、野茂選手の方がメジャーリーグでプレーしたのは後になります。
**朴賛浩(パク・チャンホ, Chan Ho Park)**は、1994年にロサンゼルス・ドジャースでデビューし、韓国人初のMLB選手となった。彼はアジア人投手としてもMLBで成功を収め、124勝を挙げている(アジア人投手のMLB最多勝記録)。
**金炳賢(キム・ビョンヒョン, Byung-Hyun Kim)**は、2001年のアリゾナ・ダイヤモンドバックスでワールドシリーズ優勝を経験し、韓国人初のワールドシリーズリング獲得選手となった。ただし、ワールドシリーズではヤンキース相手に2試合連続でサヨナラ本塁打を打たれるという厳しい経験もしている。
2002年にボストン・レッドソックスでデビューした徐在応(ソ・ジェウン, Jae Weong Seo)が最初の野手と思われがちだが、実際に韓国人打者として最初にMLBで打席に立ったのは李鍾範(イ・ジョンボム, Jong Beom Lee)。彼は1998年のスプリングトレーニング中にアナハイム・エンゼルス(当時)で出場し、公式戦には出なかったが、事実上「MLBで打席に立った最初の韓国人」となった。ちなみにイ・ジョンボムは「韓国のイチロー」とも呼ばれた選手。
2004年にシアトル・マリナーズでデビューした**白嗟承(ペク・チャスン, Cha Seung Baek)**は、MLBで投手として活躍したが、彼は韓国で高校時代、二刀流の選手だった。打撃能力も高く、MLBで本塁打を記録したこともある。
秋信守(チュ・シンス, Shin-Soo Choo)は、2018年に韓国人選手として初めてMLBオールスターに選出された。彼は通算218本塁打を放ち、韓国人最多本塁打記録を保持している。
秋信守(チュ・シンス)は、MLBで2回のサイクルヒットを達成。これはアジア人選手としては最多記録。2015年にテキサス・レンジャーズで達成した際は、韓国でも大きな話題になった。
韓国のプロ野球(KBO)ではバットフリップ(バット投げ)が文化として定着しているが、MLBでは不文律として「相手投手への挑発」と見なされることがある。そのため、多くの韓国人選手がMLB移籍後に「バットフリップを控えるように指導を受けた」と語っている。
KBOで活躍した後、再びMLBで成功した例として**金河成(キム・ハソン, Ha-Seong Kim)**が挙げられる。彼はサンディエゴ・パドレスで2023年にゴールドグラブ賞を受賞し、守備の名手として高く評価されている。