近年、アジア出身の選手がメジャーリーグベースボール(MLB)で活躍する姿が数多く見られるようになりました。特に日本や韓国の選手が注目されがちですが、実は台湾出身の選手たちも着実にMLBの舞台で爪痕を残してきています。
この記事では、台湾出身のMLB選手たちの歴史や特徴、そして現在活躍している注目選手について詳しくご紹介していきます。さらに、台湾の野球文化とMLBとの関わりについても解説します!
台湾からMLBに挑戦した選手は、2024年までに延べ17人にのぼります。その歴史の中で、最も有名な存在が王建民(ワン・チェンミン)投手です。
2005年にニューヨーク・ヤンキースでメジャーデビュー。サイド気味のフォームから沈むツーシームを武器に、2006年・2007年と2年連続で19勝をマーク。アジア人としては異例の勝ち頭となり、台湾国内は「ワンフィーバー」と呼ばれるほどの熱狂に包まれました。
彼の活躍により、台湾の若者たちの間で「MLBを目指す」という夢が一気に現実味を帯びるようになりました。
これらの選手は、それぞれのポジションで光る個性を発揮し、MLBという夢の舞台で戦ってきました。
2025年シーズン開幕時点では、以下の台湾出身選手がメジャーでプレー中、あるいはメジャー昇格を目指しています。
2024年3月31日、ついにメジャーリーグデビューを果たした若手右腕。1998年生まれで、190cmを超える長身から投げ下ろすストレートと鋭いスライダーが武器。MLBスカウトからも「将来のローテーション投手」として期待されています。
高校卒業後すぐに渡米し、マイナーでじっくり育成された結果、ついに夢の舞台へ。台湾メディアでも大きく取り上げられました📺
メジャー複数球団でプレー経験がある内野手で、特に守備と野球IQに定評があります。レッドソックス、ガーディアンズ(旧インディアンス)、パイレーツなどを経て、現在はタンパベイ・レイズとマイナー契約を結び、MLB復帰を目指しています。
彼は台湾代表としても活躍し、2023年のWBCではキャプテンとしてチームを牽引。国際舞台でも信頼される存在です🌏
台湾では野球が最も人気のあるスポーツのひとつで、プロリーグ(CPBL)は長い歴史を持ち、観客動員数も安定しています。さらに、高校野球や大学野球も非常にレベルが高く、日本の甲子園に似た全国大会も存在します。
MLBスカウトは台湾に定期的に訪れ、有望な若手選手をチェックしています。最近ではアメリカの高校や大学に進学する台湾人選手も増えており、「台湾からMLBへ」というルートはますます現実的になっています。
それでも、王建民の成功以来、台湾の若者たちは「自分もできる」という希望を持ち続けています。
台湾出身のMLB選手はまだ数こそ少ないものの、そのインパクトは非常に大きく、彼らの一球一打が台湾中を熱狂させています。
今後も、新たな才能が台湾から続々と登場することは間違いありません。次の王建民、次の鄧愷威がどのような活躍を見せてくれるのか—それを見守るのもMLBファンの楽しみのひとつです。
📣 台湾野球の未来に、注目!⚾🇹🇼