メジャーリーグ・持ち込み禁止のもの

MLB試合観戦で球場に持ち込めない物を知る

メジャーリーグベースボール（MLB）の試合は、アメリカおよびカナダで非常に人気がありますが、試合観戦時、球場に持ち込みが禁止されている物品がいくつかあります。これらの規制は、安全性の確保と快適な観戦環境の提供を目的としています。ここでは、特に注意が必要な持ち込み禁止の

品目をいくつか紹介し、その理由についても掘り下げてみましょう。

1. アルコール類

多くのスポーツ施設と同様に、メジャーリーグの球場でも外部からのアルコール持ち込みは一切禁止されています。これは、過剰摂取によるトラブルを防ぐため、またアルコール販売による収益を球場内で確保するためです。

2. 大型バッグやリュック

テロ防止策として、多くの球場では大型のバッグやリュックの球場への持ち込みを制限しています。通常、16インチ x 16インチ x 8インチ（40cm x 40cm x 20cm）を超えるバッグは持ち込み禁止です。このルールにより、入場のの際の安全検査の効率が上がり、球場内の安全が保たれます。

3. 武器や爆発物

当然ながら、どの公共施設でも同様ですが、メジャーリーグでも武器や爆発物の持ち込みは厳禁されています。これには、ナイフや銃はもちろん、花火や爆竹も含まれます。

4. プロフェッショナルな撮影機材

一般的なカメラやスマートフォンでの撮影は許可されていますが、プロフェッショナルな撮影機材の球場への持ち込みは制限されることが多いです。これは、放送権の問題や他の観客の観戦の妨げになる可能性があるためです。

一般的にレンズの長さが6インチ(152mm)以下のものが許可されています。これは個人的な使用目的での静止画撮影のためです。三脚や一脚、自撮り棒、取り外し可能なレンズや、6インチを超えるレンズは持ち込みが禁止されているのが通常です。

5. 食品・飲料

球場によっては、外部からの食品や飲料の持ち込みを制限する場合があります。これには、食品の安全性の確保と、球場内の売店での消費を促す目的があります。

その他の持ち込み禁止のもの

• ビーチボール、ドローン、レーザーポインター、騒音製造器： ゲームの進行を妨げたり、安全上のリスクを引き起こす可能性があるため、これらは一般的に禁止されています。
• クーラーボックス
• あらゆる種類の火器、花火、化学物質、違法薬物: 安全上の理由から、これらのアイテムは厳しく禁止されています。
• 傘: 視界を遮ったり、混雑した場所での安全リスクとなるため、一般的に禁止されています。小さくコンパクトな傘は場合によっては許可されることがあります。
• アルコール飲料、フラスコ: 外部からのアルコールの持ち込みは一般に禁止されています。アルコールは会場内で購入可能です。
• 野球バット、投げられる可能性のあるアイテム: 安全上の理由から、投げられたり危害を加える可能性のある任意のアイテムは通常禁止されています。
• バナー: 視界を遮らない、誹謗中傷的な言葉を含まない、大きすぎないバナーは許可される場合がありますが、スタジアムによってポリシーが異なることがあります。
• ほうき: 一部のスタジアムでは特定の試合で小さなほうきを持ち込むことが許可されることもありますが、通常は禁止されています​。特に混雑した環境では、ほうきが他の観客の視界を遮ったり、誤って人にぶつかったり、怪我を引き起こす可能性があるためです。
• ポータブルのいす: 安全上の理由から、ポータブルのいすの持ち込みは禁止されています​ ​。
• 傘: 大きな傘は視界を遮るため、多くのスタジアムでは禁止されていますが、コンパクトな折りたたみ傘は許可される場合があります​ ​。
• 自撮り棒（セルフィー棒）: セキュリティ上の懸念や他の観客の楽しみを妨げる可能性があるため、自撮り棒の持ち込みは一般に禁止されています​ ​。
• ペット・動物: 文書化されたサービスアニマルを除き、ペットやその他の動物の持ち込みは禁止されています​。
• ブルホーン、打楽器、エアホーン、ホイッスル、その他の大音量の騒音製造器: 他の観客の体験を損なう可能性があるため、これらは禁止されています。
• 無線制御デバイス（ラジコンなど）: 安全上の懸念とプライバシーの侵害のリスクがあるため禁止されています。
• レーザー: 視力への潜在的な危険があるため、レーザーポインターは禁止されています。
• オーディオスピーカー: 個人的な音楽プレイヤーの使用は許可されていますが、外部スピーカーは他の観客の体験を妨げる可能性があるため禁止されています。
• 他のファンの視界を遮るもの全般: 視界を妨げるものは、他の観客の試合観戦体験を損ねるため禁止されています。
• 包装されたパッケージ: 安全検査を通過するためには、中身が見えるようになっている必要があります。
• 車輪付きの履物: これらは移動や安全に関する問題を引き起こす可能性があります。
• 卑猥または誹謗中傷的な言葉やジェスチャーを含む衣服や看板: 公共の場での礼儀とコミュニティの基準を守るために禁止されています
• スケートボード：混雑したスタジアム内での使用が他の観客に怪我をさせる可能性があるため、特に安全上の問題があります。

ファンの対応

これらの規制には賛否両論ありますが、多くのファンはこれを理解し、規則に従っています。球場側も、持ち込み禁止のルールをクリアにし、安全で快適な環境を提供するために努力しています。

メジャーリーグの試合を訪れる際は、これらのルールを事前に確認し、準備を整えておくことが重要です。ルールを守ることで、自分だけでなく他の観戦者の安全と楽しみも守ることができます。

条件付きで球場への持ち込み許可されるアイテム

• サービスアニマル: 文書化され許可を得た介助犬などのサービスアニマルは通常許可されていますが、一般のペットや感情サポートアニマルは許可されない場合が多いです。
• 4フィート以下の長さのほうき: ファンの伝統の一部として、特定の試合で小さなほうきが許可されることがありますが、これもスタジアムによって異なります。

日本人の観客が注意すべき点

メジャーリーグベースボール（MLB）の試合を観戦する際に、特に日本人観客が注意すべき点はいくつかあります。これらのポイントは、文化的な違いや習慣の違いに基づくもので、事前に知っておくことでスムーズに試合を楽しむことができます。

1. アルコールの持ち込みと購入

日本の球場では比較的自由にアルコールを持ち込むことができる場合がありますが、MLBの球場では外部からのアルコール持ち込みが厳禁です。球場内でアルコールを購入する際には、身分証明書の提示が求められることが多いので、パスポートなどのIDを携帯することが重要です。

2. サイズ規制に注意

バッグや持ち物にはサイズ規制があるため、大きなリュックやバッグを持参すると入場が拒否される可能性があります。サイズや種類の規制については事前に球場のウェブサイトで確認し、必要最低限の荷物で行くことをお勧めします。

3. 応援スタイル

日本の野球観戦では組織的な応援や特定の応援歌が一般的ですが、MLBではそれぞれの観客が個別に応援するスタイルが主流です。大声での連呼や太鼓などの楽器の使用は一般的ではなく、場合によっては他の観客の迷惑になることがあるため、注意が必要です。

4. 食べ物と飲み物の持ち込み

多くのMLB球場では、外部からの食べ物や飲み物の持ち込みが制限されています。小さなスナックや未開封の水（球場による）の持ち込みは許可されることがありますが、詳細は事前に確認することが大切です。

5. 文化的な違いを尊重

アメリカのスポーツイベントでは、試合前に国歌斉唱があり、帽子を脱いで右手を心臓に当てるのが一般的な礼儀です。この習慣を尊重し、周りの観客と同様の態度を取ることが求められます。

これらの点に注意して、メジャーリーグの試合観戦を安全に、そして楽しく過ごすことができるでしょう。文化的な違いを理解し、異なる環境での観戦のマナーを守ることが、他の観客と共に良い時間を共有するための鍵となります。