メジャーリーグ(MLB)の試合数について、どのように決まるのか疑問に思ったことはありませんか?MLBは交流戦やポストシーズン(プレーオフ)などを含めると、試合数の仕組みがかなり複雑です。本記事では、MLBの試合数の決まり方について詳しく解説します。
MLBのレギュラーシーズンでは、1チームあたり162試合を戦います。これは、1998年以降のシステムで固定されている試合数です。
MLBはナショナルリーグ(NL)とアメリカンリーグ(AL)の2リーグ制で、それぞれに東・中・西の3地区があり、各地区に5チームが所属しています。そのため、試合数の割り振りもリーグや地区によって細かく設定されています。
レギュラーシーズンは通常、4月上旬から9月末または10月初旬にかけて開催されます。この約6か月間で各チームが162試合をこなすため、平均して週6試合ペースで進行します。そのため、選手の体力管理やローテーションが重要な要素になります。
また、試合は基本的に3連戦または4連戦のシリーズ形式で行われ、移動日を挟みながら全国各地を転戦するスケジュールになっています。
2023年からの新フォーマットでは、対戦チームの割合が調整され、リーグ全体の試合配分がより均等になりました。
MLBの交流戦は、ア・リーグとナ・リーグのチームがシーズン中に対戦する試合のことを指します。以前は、特定の地区同士がローテーションで戦う方式でしたが、現在ではすべてのチームが毎年対戦するようになりました。これは、ファンにとって新鮮なマッチアップを提供し、より多くの見どころを生み出すための変更です。
また、交流戦の試合数が増えたことで、各チームが年間を通じて対戦する相手がより分散されるようになり、バランスの取れたスケジュールが組まれるようになりました。
MLBのポストシーズン(プレーオフ)は、以下のように進行します。
ポストシーズンをすべてフルゲーム戦った場合、ワールドシリーズに進出したチームは最大で22試合(3+5+7+7)を戦うことになります。したがって、レギュラーシーズン(162試合)と合わせると、1シーズンで戦う可能性のある最大試合数は184試合にもなります。
これは、選手にとって非常に過酷なスケジュールであり、特にポストシーズンを勝ち抜くチームはシーズン終盤にかけて大きな消耗を強いられます。そのため、選手層の厚さやコンディション管理が非常に重要になってきます。
MLBでは、以下のような理由で試合数が変動することもあります。
悪天候で試合が中止になり、後日ダブルヘッダー(1日2試合)として開催されることがあります。
MLBでは引き分けがないため、決着がつくまで試合が続きます。現在はタイブレーク制(10回以降は無死二塁から開始)を採用。
2020年の新型コロナウイルスの影響で、シーズンが60試合に短縮された例があります。
MLBには、レギュラーシーズン前のスプリングトレーニング(オープン戦)と、シーズン中のオールスターゲームがあります。
MLBの試合数はシンプルに見えて、実は複雑なルールが絡んでいます。どのチームがどの相手とどれくらい戦うのかを把握すると、さらに野球観戦が楽しくなるでしょう!⚾️