トレバー・バウアー・経歴

April 22, 2025 スポーツ

トレバー・バウアー・経歴

🧢 トレバー・バウアーの経歴を解説！MLBから日本・メキシコまでの波瀾万丈な野球人生

トレバー・バウアー（Trevor Bauer）は、その卓越したピッチングと科学的アプローチでMLBを席巻した後、日本とメキシコでも大活躍した異色の投手です。栄光と論争が交錯する彼の軌跡を、時系列で詳しくご紹介します。

🎓 幼少期〜大学時代（1991年〜2011年）

1991年1月17日
カリフォルニア州ノースハリウッドに生まれる。幼少期から野球への情熱を燃やし、独自の練習メニューで知られていた。
2006〜2008年
William S. Hart High School在学中に注目を集める。最終年には12勝0敗、防御率0.79という驚異的な成績を記録。
2008年
1年早く高校を卒業し、UCLA（カリフォルニア大学ロサンゼルス校）へ進学。大学では心理学を専攻しながら野球に専念。
2009〜2011年
3年間で圧巻のピッチングを披露。2011年には13勝2敗、防御率1.25、203奪三振でゴールデンスパイク賞と最優秀大学投手賞をダブル受賞。大学野球史に名を残す。

⚾ MLBデビューと活躍（2011年〜2021年）

2011年6月
MLBドラフトでアリゾナ・ダイヤモンドバックスから全体3位指名を受け、プロ入り。
2012年6月28日
メジャーデビュー。速球とカットボール、多彩な変化球を駆使し、個性派として注目される。
2013年12月
インディアンス（現ガーディアンズ）へトレード。制球に苦しむ時期もあったが、科学的トレーニングを導入し、年々成績を向上。
2018年
15勝8敗、防御率2.21、221奪三振でオールスター初選出。インディアンスのエース格に成長。
2019年7月
シンシナティ・レッズへ移籍。翌年の活躍につながるステップとなる。
2020年（コロナ禍短縮シーズン）
11試合で5勝4敗、防御率1.73という圧倒的成績を挙げ、ナ・リーグのサイ・ヤング賞を受賞。
2021年2月
ロサンゼルス・ドジャースと**3年1億200万ドル（MLB最高年俸）**の契約を締結し、大きな話題となる。
2021年6月〜2022年
性的暴行疑惑によりMLBから調査を受け、324試合の出場停止処分（後に194試合へ減刑）。ドジャースは2023年に契約を解除。

⚾チームごとの MLBキャリア

🌟 アリゾナ・ダイヤモンドバックス（2011-2012）

MLBデビューは2012年。ダイヤモンドバックスでは制球に苦しむ場面もありましたが、その潜在能力の高さは多くのスカウトが認めていました。

🌿 クリーブランド・インディアンス（2013-2019）

その後、トレードでインディアンスに移籍し、才能を開花。2018年には防御率2.21という自己最高成績をマークし、MLB屈指の先発投手として評価されるようになりました。データ分析を用いた投球術で知られ、”セイバーメトリクス時代の投手”と称されました。

🍃 シンシナティ・レッズ（2019-2020）

2020年の短縮シーズンでは、リーグトップの防御率1.73、104奪三振を記録。ナショナルリーグのサイ・ヤング賞を受賞し、その評価は頂点に達しました。

🚗 ロサンゼルス・ドジャース（2021）

2021年には3年総額1億200万ドルという超大型契約で地元のドジャースと契約。開幕当初は順調な滑り出しを見せ、ERA2点台をキープしていました

NPB・DeNAベイスターズ時代（2023）🇯🇵

2023年3月13日
NPB・横浜DeNAベイスターズと契約（1年・約400万ドル）。大リーガーとしては異例の日本参戦に注目集まる。
2023年5月3日
広島戦でNPB初登板。6回1失点で勝利投手となり、球場は大歓声に包まれる。
2023年シーズン成績
19登板、10勝4敗、防御率2.76、130奪三振。月間MVP（6月）、オールスター選出など、実力を証明。
バウアーはチーム内でも積極的に日本語を学び、動画投稿や子供との交流で人気を集めた。

🇲🇽 メキシコリーグ・Diablos Rojos del México（2024）

2024年3月
メキシコの名門チーム「ディアブロス・ロホス・デル・メヒコ」と契約。短期契約としてスタート。
2024年4月〜6月
9者連続三振、1試合19奪三振など異次元の投球で大暴れ。リーグ最優秀投手賞を受賞。
チームのポストシーズン優勝にも大きく貢献し、現地メディアでも連日トップニュース扱い。

🇯🇵 再びDeNAへ（2025）

2025年1月27日
再び横浜DeNAベイスターズと契約し、NPB復帰。より成熟した姿で、再起を誓う。

🧪 バウアーの野球哲学と人物像

科学的理論とトラッキングデータ（ラプソード、エディトロニックなど）を駆使した「自己進化型投手」。
YouTubeチャンネル「Momentum」で投手論、MLBの裏側、ドキュメント動画などを発信。
物議を醸す発言や政治的発信もあり、支持者と批判者がはっきり分かれるタイプ。

⛔ 私生活でのスキャンダルと出場停止処分

しかし、2021年6月に私生活に関わる性的暴行疑惑が報じられ、MLBから前代未聞の324試合の出場停止処分を受けました。これは後に194試合に軽減されたものの、ドジャースは2023年初頭に彼を自由契約としました。刑事訴追はされなかったものの、イメージは大きく損なわれ、MLB他球団からのオファーはありませんでした。