イスラエルはロシアと同じ

イスラエルがしていることはロシアと同じではないのか？

イスラエルによる空爆を受けや地上侵攻されているパレスチナ自治区のガザ地区。
民間人にも多数の死傷者が出ており、イスラエルのやっていることはロシアがウクライナにやっていることと全く同じではないのかと思わずにいられない人も多いのではないでしょうか？

イスラエルによるガザ地区への軍事侵攻はロシアによるウクライナへの軍事侵攻と共通する部分があります。

1.イスラエルはハマスによる先制攻撃に対する反撃を大儀にしハマスの支配するパレスチナ自治区に攻撃を加えています。これはイスラエルが更なる攻撃を受けるのではないかという「恐怖」とハマス攻撃されたことにより国としての威信が傷ついた事に対しての報復が動機にあります。

ロシアはNATOの東方への拡大により、自分たちの国の安全が脅かされかねないという一種のパラノイア的な思考、つまりこちらも「恐怖」からウクライナを攻撃しています。

２．イスラエル、ロシア共に自国の安全保障のためには、戦争相手国の人間はどうなってもかまわないという思考回路です。　言ってみれば「外国人は人間ではない」という発想です。

これらの点からイスラエルとロシアと同じだ思う人たちがいるのも、理にかなっています。

異なる点はロシアによるウクライナ侵攻に対してはアメリカや国連その他の西側同盟諸国がその行為をとがめ、侵攻を止めようとするががイスラエルに対してはこれだけ民間人の犠牲が出ていながら非人道的な行為としてとがめたり、間に入って侵攻を止めようとしたりしない点です。

まとめると

類似点

1. 応としての軍事行動：イスラエルはハマスによる攻撃に対する反撃としてガザ地区に軍事行動を展開しています。これは、イスラエルに対する更なる攻撃の恐怖と、国としての威信を保つための報復として行われています。一方、ロシアはNATOの東方拡大という perceived threat に対する反応としてウクライナに軍事侵攻を行いました。これも一種の「恐怖」に基づく行動と言えます。
2. 人道的観点の欠如：両国の行動には、戦争相手国の民間人の命を軽視しています。イスラエルとロシアの軍事行動は、自国の安全保障を最優先し、相手国の民間人が犠牲になることを避けようとする姿勢が全くないと言えます。

相違点

国際社会の反応：ロシアのウクライナ侵攻に対しては、アメリカや国連をはじめとする西側諸国が強く非難し、制裁を含む様々な対策を講じています。しかし、イスラエルに対しては、ガザ地区での民間人犠牲者が多数出ているにもかかわらず、同様の国際的な反応が見られません。特にアメリカが強い態度を示しません。これは、国際政治における利害関係や地政学的な要因によるものかもしれません。