インターネット上には小室眞子さんと圭さん夫妻に関するさまざまな不確実な情報や憶測が飛び交っています。その中でも、特に目立つのが「ニューヨークでの生活に、年間8億円超の税金が使われている」というもの。しかし、実際のところ、これは事実とは異なります。以下、この情報の出所や背景を詳しく解説します。
この「8億円超の税金投入」を最初に報じたのは『週刊新潮』です。
そもそも、この8億円という金額はどこから出てきたのでしょうか?
この「8億円超の税金投入」という報道の出所は、『週刊新潮』のある号での記事です。しかし、この記事は週刊新潮が米国の警備業界関係者に見積もりを依頼した結果の憶測の数字として取り上げたものであり、具体的な根拠や証拠が示されているわけではありません。
8億円というのはつまり単に週刊新潮の記者が取った見積もりの金額のみが根拠であり、複数の筋が客観的に確かめた、あるいは入手した情報ではないのです。
その後、『プレジデントオンライン』や『女性自身』ウェブ版などの他のメディアがこれを取り上げ、不確実な情報がさらに拡散されてしまいました。しかし、これらの情報は元々の週刊新潮のたった一つのの記事を元にしたもので、独自の取材や確認は行われていません。『プレジデントオンライン』や『女性自身』の報道では共に8億円というのは週刊新潮のとった見積もり金額である事を述べていますが、憶測に過ぎないという点は強調せず、その結果、話の一部だけが切り取られた事実と異なる情報をさらに拡散させた結果となっています。
これら記事にはある「政府関係者」が、民間警備会社に支払われる費用について、外交機密費を充てる案も検討されていると語ったと付け加えています。
良く読んでいただければ分かるように「案も検討されている」と言っており、裏を返せば検討をしているのみで決定には至っていないのです。
機密の費用が充てられるのでお金の出所や額は公表されないだろうと、デマを信じ込んだ人たちは言うでしょうが、費用は別として、では実際に警備はいるのでしょうか?
話の焦点は警備ですよね。では実際に二人を警備する警備員を見たという人は誰かいますか? 一人もいないですよね。
ニューヨークの街で眞子様が一人きりで移動する姿や小室氏と一緒にいる姿が海外メディアによって多数撮影され公開されていますが、どの写真にも警備員の姿は全く写っていません。 デマによるとドリームチームとも言えるような警備の集団が24時間体制で常時複数人でガードしているらしいですが、実際は警備員の姿は全くありません。
警備員というのは要人のすぐ前、並んで真横または後ろを歩くのが常ですよね。隠れたところのみにいたのでは何ら意味がありません。
実際二人が新生活のためニューヨークの空港に到着した際は、空港内で移動する際に警備がつくことが前もって公表され、その際警備員(NYPDの職員)は常に二人のそばにいてその姿がカメラにしっかり納められていましたよね。
英国のメディア、Daily Mailによれば、ある日の小室眞子さんは買い物の帰りにニューヨークの街中で道に迷い複数の人々に道を尋ねる姿が目撃されています。同記事は「マコは大都会で道に迷ってしまい、何人もの人に道を尋ねなければならなかった。彼女は道に迷ってもあまり動じる様子もなく、用事(買い出し)を無事済ませようとしていた。」と写真と共に報じています。
また、Newsdirectory3.comは「小室眞子さんは地味で簡素な服を着てニューヨークでショッピング – 警護人はいない」という記事のタイトルで、警備員なしでニューヨークで一人買い物をする小室眞子さんの姿を写真をともに伝えています。(記事は伝えていませんが、写真に写っていた眞子さんがお買い物時のショッピングカートに入っていた商品はハンガーやタオルなど極一般的な日用品で贅沢なものは一切ないと言えるでしょう。)
欧米のメディアから提供されたリンク先のページやYouTubeの動画には、眞子さんが単独で歩いている姿がはっきりと写っています。通常、警備員は要人のすぐそばや直後での移動が一般的であり、隠れていれば警備の意味がありません。
陰謀論やフェイクニュースの信者はよく、信じていることを否定されると真実を隠そうとしている、あるいは見えない力によって真実はもみ消されているといったことを言いますが、警備員が写真に全く写っていませんので、警備員がついているという事自体が事実でないことは明かですよね。(警護対象のそばにいなければ警備の意味がありませんので。)
以下のページの記事が真子様の外出時の写真を多数掲載しています。
Mako Komuro is simply dressed. Chilling shopping in New York – no custodian
こちらは動画
結論
いくつかのメディアや情報源が伝えている内容と、実際の画像や動画から得られる事実を比較すると、小室眞子さんと圭さん夫妻に大金の警備費がかかっているという報道は根拠が薄いことがあまりに明らかです。情報を鵜呑みにせず、様々な情報源から確認し、真実を見極める姿勢が今後も求められます。
情報の拡散時には、その情報の真偽や背景をしっかりと調べることの重要性を改めて感じます。特にインターネットの時代においては、情報が瞬時に拡散されるため、その情報の真偽をしっかりと確認することが求められます。