オンラインカジノは近年、インターネットの発展とともに世界中で広まり、多くの国で合法的に運営されています。しかし、日本ではオンラインカジノの利用が違法とされており、逮捕者が出るケースもあります。では、なぜ日本ではオンラインカジノが違法なのでしょうか?
日本の刑法では、賭博行為は原則として禁止されています。
この法律のもと、オンラインカジノも「賭博」に該当すると解釈されており、日本国内でプレイすることは原則違法となります。
また、日本の法律は欧米の法律を見習って作られることが多く、欧米ではキリスト教の教義に基づき「働かずに利益を得ること」が罪とされる考え方があり、賭博が悪いことと見なされる文化が根付いています。この影響を受け、日本でも賭博は否定的に捉えられ、法律で厳しく規制されているのです。
賭博罪には、「賭博場開帳図利罪(刑法186条)」というものがあり、これは賭博を提供する場を運営する行為を処罰するものです。
従来の解釈では、賭博場は物理的な場所を指していましたが、近年ではインターネット上で運営されるオンラインカジノも「賭博場」とみなされる傾向にあります。そのため、オンラインカジノの運営はもちろん、利用者も処罰の対象となる可能性があるのです。
オンラインカジノの多くは、マルタ、キュラソー、フィリピンなどの国でライセンスを取得し、合法的に運営されています。「日本からアクセスするだけなら問題ないのでは?」と思うかもしれません。
しかし、日本の法律では**「国内で違法な賭博行為は、海外のサービスを利用しても違法」**と解釈されることが多く、過去にはオンラインカジノをプレイした利用者が逮捕されたケースもあります。
✅ 実際の逮捕例
このように、日本国内からオンラインカジノを利用することは非常にリスクが高い行為といえます。
「競馬や競艇は合法なのに、なぜオンラインカジノは違法なの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。
これは、日本では公営ギャンブル(競馬、競輪、競艇、オートレース、宝くじ)が特別法によって認められているためです。これらの公営ギャンブルは、国や自治体が運営・管理し、収益が公共事業に使われるため、例外的に合法となっています。
しかし、オンラインカジノは民間企業が運営しており、日本の法律上、そのような特例措置が適用されません。そのため、日本国内でオンラインカジノをプレイすることは違法となるのです。
日本では、IR(統合型リゾート)法に基づき、カジノを含むリゾート施設の建設が進められています。大阪や長崎などでカジノ施設が開業予定となっていますが、これはあくまでも物理的なカジノ施設に限定されており、オンラインカジノの合法化は議論されていません。
また、オンラインカジノの合法化には「依存症対策」「犯罪防止」「税収管理」などの課題が多く、今後も日本での合法化は難しいと考えられます。
✅ オンラインカジノが違法な理由
現在、日本国内からオンラインカジノを利用することは、法的リスクが高いため注意が必要です⚠️