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成人式(成人の日)はなぜ1月なの?

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成人式(成人の日)はなぜ1月なの?

成人式(成人の日)が1月の理由

成人式はなぜ1月に行われ、1月の第二月曜日が成人の日という祝日なのでしょうか?

日本の「成人の日」は、もともと「小正月(こしょうがつ)」と呼ばれる1月15日に定められていました。小正月はお正月(1月1日)から半月ほど経った頃を指し、昔から新年の行事の一区切りとされてきました。以下では、成人式(成人の日)が1月に行われるようになった背景をもう少し詳しく説明します。


1. 小正月(1月15日)の風習と結びつき

**小正月(こしょうがつ)**は日本の伝統的な行事で、新年の行事がひと段落するころにあたります。

  • 正月行事が集中する1月上旬を過ぎた「一区切りのとき」とされ、厄払いや豊作祈願などが行われてきました。
  • このタイミングで成人を祝うことは、新年を迎えるおめでたい雰囲気の中で、社会に巣立つ若者にエールを贈る意味合いがありました。

2. 戦後に法律で定められた「成人の日」: 1月15日

第二次世界大戦後、1948年(昭和23年)に「国民の祝日に関する法律」が制定されました。その際に、成人の日は「1月15日」と定められます。

  • 理由: 「成人式」の発祥とされる埼玉県蕨市(わらびし)で、戦後の若い世代に希望を与えようと1月15日に「青年祭」を行ったことや、元々小正月に行われていた祝儀の風習を踏襲した、など諸説あります。
  • 1月15日は、既に全国的にも「小正月」として根付いていたため、新成人を祝うのにふさわしい日とされました。

3. 現在の「ハッピーマンデー制度」による変更

2000年代に入り、祝日を月曜日に移動させることで連休を増やし、観光振興や余暇の充実を図る「ハッピーマンデー制度」が導入されました。

  • 成人の日も、2000年(平成12年)までは1月15日固定でしたが、
  • **2000年の法改正後は「1月の第2月曜日」**となり、現在の形となりました。

成人の日の変更に対する賛否

  • 賛成意見
    • 3連休になることで、成人式に出席しやすくなった。
    • 地方から都市部の大学に進学している新成人も、帰省しやすくなった。
    • 企業や学校も成人式に配慮しやすくなった。
  • 反対意見
    • 1月15日に慣れ親しんでいた世代にとっては、変更に違和感があった。
    • 1月の第2月曜日だと、年によっては正月から間が空きすぎてしまい、「新年の厳かな雰囲気」が薄れるという声もあった。

4. まとめ

  1. 成人式(成人の日)が1月なのは、もともと1月15日の「小正月」に由来する
    • 新年行事のひと区切りの時期にあたり、厄払いやお祝いごとにちょうどよかった。
  2. 戦後に国民の祝日として1月15日が「成人の日」と定められた
    • 小正月の風習や「青年祭」を参考にしつつ、新成人を祝う意義が国民に広まっていった。
  3. 2000年以降は「ハッピーマンデー制度」により、1月の第2月曜日に変更
    • 連休を作ることで、働く人々の余暇や観光面の経済効果に配慮した。

こうした歴史的・文化的背景を踏まえて、現在も「成人式」は1月に行われ、日本全国で新成人の門出を祝う行事となっています。

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