多くの欧米のニュースによると、ロシアのシリコンバレーと呼ばれあるペルミにあるプロモボット研究所の「プロモボット」という人間型ロボットがテスト中に、研究所のスタッフがゲートを閉め忘れたために脱走したそうだ。ロボットは45分後に道路上でバッテリー切れを起こし動かなくなったところで回収された。車の行き交う研究所付近の道路を徘徊してさらには動かなくなったため交通渋滞を引き起こすという事態にまで発展した。 単なるフェイクニュースではなくロボットが研究所の外に出て動き回ったということ自体は事実のようである。
研究所から脱走したのは、プロモボット研究所で開発中の人型ロボット「プロモボットv2」。このロボット、日本で言えばペッパーのような人と会話が出来るコミュニケーションロボットで自力で動き回れるように設計されていた。前述のように、職員がゲートを閉め忘れたときに、脱走してしまったとされている。ロボットは研究所の前の道路を45分ほど徘徊した後、バッテリーが切れ、道路の真ん中に立ち尽くすことになった。
この日は、研究所でAIロボットに自立移動の仕方を教えていた。
ロシアのテレビ局がこの人型ロボットの逃走劇を放送し欧米メディアも報道をしたが、ほとんどのメディアは、この話はロボット会社が自社製品に注目を集め、ロボットをより人間らしく見せるための宣伝行為に過ぎないとしている。 しかも、この人型ロボットの逃走劇は、複数のカメラでさまざまな角度から撮影されている。この事を考えると事前に多くのスタッフが知っていたのは明らかなようだ。
研究所によると、最初の脱走から数週間後、職員がAIロボットを再プログラミングしたにもかかわらず、人型ロボットは研究所の内で再度出口に近づこうとしたそうだ。研究所は、「このまま脱走を繰り返すようなら、ロボットを停止させる必要があるかもしれない」としている。この話を聞いた一般の人々からは、ロボットがかわいそうなのでロボットの殺処分をしないでほしいとの声が上がっている。
多くの大手メディアがこの【事件】を報じたので、世間の注目を集めようとした研究所の試みはかなり成功したのかもしれない。
-これは2016年のニュースです。
この脱走劇で一躍有名になったプロモボットは2017年にはペルミで行われたIT展示会を視察していたプーチン大統領を出迎え握手、挨拶をしたとのこと。